学ぶなら本格的正統派ESC Since 1969



質問174
 初めてメールいたします。よろしくお願いいたします。
 ついこの前、貴殿の「英語は冠詞だ」が書店で目に付き、読んでみるとまさに目からうろこの気持ちになりました。ただ、一点お教えいただきたく宜しくお願いいたします。
 「実際に数える」の項で、りんごが「three apples」という場合は、ほかにもりんごがあることを示唆しているということですが、「There are three apples」はほかにもりんごがあるようなことになりますが、いかがでしょうか。先生の理論で行きますともし
りんごが三個しかないとしたら「There are the three apples」となりませんか?でも実際は「There are three apples」ですよね。このあたりご教授いただきたいのです。
 「英語の数意識」を育ててゆく。これは超級への道の大変重要な一部です。何だったかの本の中に書いておきました。超級のための条件をすべて満たしていらっしゃった方が、ただ一つ冠詞に関する認識が欠如していたために超級になれなかった方(アフリカの方でした)がいらっしゃいます。常日頃から「英語の数意識」を高めておきましょう。

 表T、表U、表Vは理解していらっしゃいますね。世界中にりんごがいくつある? その数を、いくら何千何百万個と言ったとしても、じつはまだそれでは足りないかもしれません。つまり、世界中すべてのりんごの数を決定することは不可能です。ですから、トラックに何千個りんごを積んで運んだとしても、それは表Vのりんごではありません。表Uのりんごなのです。

 近所の果物屋さんにりんごが沢山たくさん並べてあるとしましょう。いくら並べられていても、それは表Vのりんごではありません。表Vの数に達するまでの数のりんご、つまり表Uの数のりんごが並べてあるのです。

 ここにりんごが3個あるとしましょう。これを数の設定とよんでいます。「3個あるとしましょう」といって設定したりんごの数を考えてみたいと思います。3個とは、3個しかないりんごではありません。無数にあるりんごの中の3個、つまりここでいう3個とは、表Vの数に達するまでの数なのですが理解していただけるでしょうか。なお、りんごについていえば、まず表Vの数を特定することは不可能であるし、さらに特定できたとしてもその数に達する数を扱うことは不可能でしょう。そのうちのほんの一部の3個なのです。表でいえば、表Uの数であるのがその3個という数です。

 ところで、「本当に数える」とは、上のように数の設定を行った後で数える数え方です。3個と設定した後、では最初のりんごを何と数えるか。次のりんごを何と数えるか。最後のりんごは何と数えるか。3個と設定した後、最初の2個は? 残りのりんごは? 3個と設定した後、その3個は? など、設定した後の数え方が「本当に数える」という数え方です。

 そこでりんごの数を3個と設定したとしましょう。その3個は3個ですべてです。つまり、その3個をさして3個といえば、その3個は表Vの3個になり、定冠詞+複数形の3個であるわけです。考えてみましょう。

 ところで、間違ってはならないこと。それは、「本当に数える」という数え方は数が設定された後の数え方であり、設定時の数え方ではないということです。しつこいようで申し訳ないのですが、設定された後の数え方です。ここのところがよく理解できていないのかもしれません。これを機会に整理なさっておかれるとよいかもしれません。

 英語の数意識(=超級)はちょっとややこしいところがあります。でも、考えてかんがえて、また考えてかんがえて、そしてまた考えている間に身につくのが英語の数意識です。ゆっくりでかまいません。ゆっくりゆっくり超級に近づきましょう。

 では、また何かございましたらお便りくださいね。楽しみにお待ちしています。今回はご質問ありがとうございました。
(西田)
事務局よりちょっと一言
いろいろなご質問を e-mail でお寄せいただきありがとうございます。
学院長は毎日、たくさんの授業を受け持っておりますので、なかなか皆さまのご質問すべてに即お答えする時間がございません。
少しずつではありますが、このコーナーをおかりして回答させていただきますのでご了承ください。
未回答質問集を準備しています。左のアイコンをクリックしてください
ご質問は左のアイコンをクリックしてください
(日高)