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質問176
(前略)私の質問は、某社から出ております、某先生の英文読解の333ページに載っております以下の説明がよくわからないので教えていただきたいというものです。

Spinoza says that a free man thinks of nothing less than of death.
→「死より少ししか考えないものはない」→「死をいちばん少ししか考えない」の意(=think least of death)→『自由人は(何を考えないといって)およそ死ほど考えないものはない、とスピノザは言っている』

という部分です。この本の同じページには、
It is nothing less than an invasion.→『それはまさに侵略行為だ』という例が載っておりまして、nothing less thanが『〜以外の何物でもない』と訳されるのは理解できるのですが、否定+比較級+thanの形式には最上級の意味になる場合があるとして、上記のSpinozaの文が引用されているのです。私にはこの文の訳が『自由人は死そのものを考える、とスピノザは言っている』になってしまうように思うのですがいかがでしょうか。どうも某先生の説明が理解できないので困っております。どうかご教授いただけませんでしょうか。(IM)
結論から申し上げますと、某先生のお考えには無理があり、IMさまのお考えが正しいです。さらに、(実際の本のコピーもファックスしていただき、確認させていただきました。ありがとうございました)英文そのものにも問題があるようです。前置詞(of)が一つ不要です。そして、文の意味はIMさまがおっしゃるとおり、

Spinoza says that a free man thinks of nothing less than (of) death.
『自由人は死そのものを考える、とスピノザは言っている』

です。<It is nothing less than an invasion.→『それはまさに侵略行為だ』という例>は正しい例であり、またその例を応用してIMさまがお考えになっていらっしゃる部分、つまり<nothing less thanが『〜以外の何物でもない』と訳されるのは理解できるのですが>という行についてもIMさまのお考えに何の問題もございません。まさにそのとおり、「何々がまさにそのものずばり何々であること」を強調するときに用いる慣用句であるのが nothing less than ... という句です。

何といっても、英語は私たち外国人からすればあくまで外国語です。わからないことがたくさんございます。また、正しく理解しているつもりでいたことが、じつは間違いであったりすることもございます。つねに謙虚な心で勉強しつづけたいと思っています。今回はご質問(といってよいのかわかりませんが)ありがとうございました。また何かございましたらお便りください。楽しみにお待ちしています。
(西田)
事務局よりちょっと一言
いろいろなご質問を e-mail でお寄せいただきありがとうございます。
学院長は毎日、たくさんの授業を受け持っておりますので、なかなか皆さまのご質問すべてに即お答えする時間がございません。
少しずつではありますが、このコーナーをおかりして回答させていただきますのでご了承ください。
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(日高)