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質問179
 いつも参考にさせて頂いております。
 "order" (注文、注文する)という単語に付ける前置詞について、混乱しているのでご教示お願いします。
 名詞の場合:Aに注文する、という意味の場合、@place an order from A. Aplace an order to A. の両方を見かけますが、from と to では方向が逆なのでいつも混乱してしまいます。
 @の場合にはAからの注文(つまり注文主がA)のように誤解してしまいます。@Aのどちらも正しいのでしょうか?
 動詞の場合:AにBを注文する、という意味の場合、@order B from A.を使いますが、Aorder B to A.は使えないのでしょうか?
 名詞の場合も動詞の場合も日本語的に考えると、注文主には from を付け、注文先には to を付けるのが自然なのですが、それではいけないんでしょうね。宜しくお願いします
 @place an order from A.
 Aplace an order to A
のいずれにせよ。変な英語です。正しくは、
 ....place an order with A
といいますが、通常、with A という付属句(adjunct)は言う必要はありません。注文する相手は二人称であることが普通であるからです。

 @order B from A
 Aorder B to A
という英語もおっしゃっている意味で使用するのは変な英語です。注文をするわけですから、from A や to A という付属句も必要はなく、その点を言いたければ、上の文体のなかではいうことはできません。複雑な文になるため、ここでは省略いたします。

 ところで、ご質問にある4つの英語は全て変な英語です。でも、変な英語だからといって使用してはいけないというのではありません。英語は何といっても国際語であり、この言葉を話す人はこの言葉を母国語として話す方々よりも、外国語あるいは第二言語として話す人の数の方がはるかに多いわけで、その方たち(後者の方々)の英語は必ずしも正しい英語であるとはかぎりません。また完璧に正しく話せるはずがないわけで、母国人からすれば当然ながらあちこちで間違いに気づくわけです。でも、そもそも言葉の役割を原点に立ち返って考えた場合、意思の疎通をはかることができればよいわけですから、間違った英語もそれを受け入れていくという柔軟性が必要になるわけです。人の間違いは柔軟性でもってこれを受け入れ、自らはできるかぎり間違わないように文を作成しながら話すという方向でつとめる。人には優しく、自分には厳しく。これが実用英語の基本なのです。

 人の間違いをとやかく言わない。これに徹しましょう。実用英語とは学校英語ではありません。学校では知的な英語(上級より上のレベルの英語)を学習し、演習いたします。しかし、社会のなかで行われる単純な取引(これを英語では a simple social transaction とよんでいます)を行う場合、たとえば誰々が何々を注文する、した、誰々より買った、などの商取引を主として行う方々にとって、ようするに通じる英語であればよいわけです。その世界では間違いは日常茶飯事のことであり、また間違いを恐れたり、恥ずかしがる必要は全くない世界です。そうした世界が存在し、そこでも英語が使用されているわけですから、それを認め、受け入れ、決してそうした英語にとやかく言うことがあってはなりません。その方たちの英語は最初のうちは理解しにくいところがあるかもしれません。でも、それに慣れることが必要でしょう。

 ところで、そういうレベルの英語を蔑
(さげす)むことがあってはなりません。どんな方がお話しになる英語も英語であり、すべて平等なのです。国籍に関係なく、男女に関係なく、年に関係なく、膚の色に関係なく、すべてが平等なのが実用英語の世界であることを覚えておきましょう。ただ、平等であるからといって、扱いがすべて同じであるかというとそうではありません。高いレベルの英語を身につけていないと受け入れてもらえない世界もあります。また、だからといってその世界では差別をしているというわけでもありません。すべての人が平等ななかでも区別があっているわけです。知的に学習することが必要な世界とそういうことが不要な世界とがございます。それはともに平等なのであり、片方が片方を蔑むことがあってはなりません。とは言え、扱いに区別があるのも事実です。そこのところを考えながら、柔軟に対応しましょう。

 今回はご質問どうもありがとうございました。また何かございましたらどうぞお便りください。楽しみにお待ちしております。
(西田)
事務局よりちょっと一言
いろいろなご質問を e-mail でお寄せいただきありがとうございます。
学院長は毎日、たくさんの授業を受け持っておりますので、なかなか皆さまのご質問すべてに即お答えする時間がございません。
少しずつではありますが、このコーナーをおかりして回答させていただきますのでご了承ください。
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(日高)